研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
光や電場などを用いて、真空中に捕捉され浮遊した状態にある微粒子に基づくシステムは、支持物のない理想的な機械振動子の一つとして注目されている。このような浮遊した微粒子を対象として、その重心運動を測定し、その測定結果をフィードバックすることで、運動を制御する事が可能となる。本研究では、汎用かつシンプルな新たな運動の測定手法を提案・実証した。さらにこの測定手法を用いることで、重心運動の冷却が実際に可能であることを示した。
光物理・量子エレクトロニクス
世界的に立ち上がりつつある、真空中の浮遊微粒子システムにおいて、トラップするための手法によらずに適用可能な、重心運動測定技術を提案した。この測定技術はシンプルでありながら、リアルタイム性が確保されており、実際に重心運動の冷却にも利用可能である。また、この手法はCMOSカメラによる画像取得とマイクロコントローラによる画像解析に基づくものであり、顕微鏡システムなど、別の技術への応用も可能であると期待される。