今後の研究の推進方策 |
今後は渡航の準備をすすめ、5月上旬に渡英する予定である。渡航後はまず、海外共同研究者とこれまでの互いの研究成果について細部にわたって確認する。この後、申請者は今回の研究実施のために購入した計算機や共同利用施設のスーパーコンピュータを使用して、第一原理計算によりAg-In-Yb準結晶5回表面上におけるPb, Bi, Sb, Agの安定な吸着構造を調べ、各吸着段階の原子構造とその電子状態を比較することで単元素準周期薄膜の成長過程の支配因子を探索する。最近、海外共同研究者のグループでは、5回表面以外の表面を基板に用いた実験も行われていることから、この実験に対応する計算の準備も始める。海外共同研究者は、実験結果と申請者が行った計算結果を比較した結果、追加の実験が必要であれば実施する。6ヶ月を目処に一時帰国し、渡航中の研究成果を整理した上で再渡航する予定である。
|