研究課題/領域番号 |
18KK0395
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂本 良太 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80453843)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | ナノワイヤ / ナノシート / ジピリン / グラフィジイン |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、コロナ禍によりスペインへの渡航の目途は全く立たない状況にある。 今年度は国際ウェビナー開催を行った。2021年1~2月、International Webinar Series on Chemica Design of Carbon-Based CatalystsをMini-CREST-Workshop on Innovative Reactions Vol.3として開催した。3名の国際的に著名な講師による招待講演会を行った。Herranz博士(スイス・Paul Scherrer Institute)、Zamora教授(受入先研究者)、Skulason教授(アイスランド・University of Iceland)を招聘し、研究レクチャーを受けた。ウェビナー参加者と講師との、国際共同研究も開始されるなど、実り多い内容となった。 筆者は2019年10月に現所属先に異動したが、コロナ禍の影響により、前任地からの研究機材移転が2021年1月までずれ込んだ。そのために本研究の国内準備としても停滞することとなった。 今年度には、新たに所属研究室に配属されたB4一名と研究を行った。具体的には、分岐アルキル基を導入したπ拡張ジピリン架橋配位子の合成と、これを用いたジピリンナノワイヤ合成を行った。これは溶媒への分散性を増強し、単一ワイヤ剥離・取扱・観測をより容易にするための工夫である。ナノワイヤの構築の確認として、これまでのところ紫外可視吸収および蛍光分光法を用いた分析を行った。すなわち架橋配位子と酢酸亜鉛との錯形成により、前者の吸収帯および後者の発光帯が長波長シフトした結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響を受け、渡航が事実上不可能であるため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も渡航できない状況が続くと考えられるため、極力実験を国内で進められるよう、費目間流用を行い、実験環境整備に用いるプランを検討している。
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