微細構造解析システム(RBSM)に、モデル予測制御(MPC)のアルゴリズムを導入することで、表面のひび割れ分布の情報から、内部の鉄筋腐食分布を自動的に 予測するシステムを構築した(MPC-RBSM)。MPC-RBSMでは、目標とするひび割れ分布を再現するように内部の腐食膨張量を解析ステップごとに自動的に制御して 与える。鉄筋は5mmごとにメッシュ分割されており、要素ごとに直上のひび割れを参照しつつ解析が進む。最終的に表面ひび割れを再現した際の鉄筋膨張量が推定された鉄筋腐食量となる。数値解析によって自動的に内部腐食量を推定するシステムを初めて構築することができた。
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