ダウナー(気固下降流)型熱分解炉の上部から、900Cに加熱した黒鉛粒子を供給し石炭の熱分解・水蒸気ガス化実験した。加熱粒子にタールが迅速吸着し問題であるタールの放出を抑制できた。供給した炭素量が少ないときは、炭素粒子量の増加に伴い、初期ガス化速度が上昇した。FI-IRによる表面分析の結果炭素粒子表面に-OH,C=O結合のわずかな増加がみられた。炭素の反応性は、チャー >>> ガス化後の付着炭素 > 熱分解後の付着炭素 > 炭素粒子、の順であることを明らかにした。 タール改質反応の後のチャーのガス化の反応性はH2Oの方がCO2より高いが、これはC-O構造が多く存在したことが理由として考えられる。
|