研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
本国際共同研究では、ITERダイバータ領域に匹敵するプラズマパラメータ・磁場強度を有する直線型超電導装置Magnum-PSI(オランダ、DIFFER研究所)に各種計測機器を持ち込み、揺動データセットを取得した。装置壁への熱負荷低減に有望視される“非接触ダイバータ条件”で増幅する非拡散的輸送の発生の有無、ならびに輸送特性を調査した。パラメータ領域や磁場構造の異なる国内複数装置と類似する現象が観測されたことから、将来の核融合装置においても発生しうる現象であることがわかった。
核融合学
現存する唯一のITER級ダイバータプラズマ模擬装置といえるMagnum-PSIにおいて、非接触プラズマ条件で増幅する非拡散的輸送現象の観測に成功した。特に弱磁場環境では、静電プローブと高速カメラの併用により詳細な輸送特性を明らかにした。本研究で整備した計測系は、DIFFER研究所における今後の関連研究の進展に寄与する。