近年の産業技術の発達に伴い,熱膨張は極めて重要な現象となっている.熱膨張抑制手法として,温めると弾性的に縮む負熱膨張材料が注目を集めている.負熱膨張材料開発の一つのアプローチとして,熱膨張率の異なる複数の材料と空孔を適切にレイアウトすることで負熱膨張を生み出す手法があり,研究代表者らの研究グループは,3Dプリンタを活用しこのような複合材料を開発している.本研究では熱的に性質が安定した金属で広い温度帯での負熱膨を実現することを目標に,米国ピッツバーグ大学との国際共同研究に取り組んだ.また,米国滞在中に新たに着想した研究テーマとして,構造設計による金属積層造形の熱膨張抑制法の開発にも取り組んだ.
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