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2019 年度 実施状況報告書

微生物機能を利用した地盤改良技術の実用に向けた国際共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0427
研究機関九州大学

研究代表者

中野 晶子  九州大学, 農学研究院, 助教 (10631286)

研究期間 (年度) 2019 – 2020
キーワード次世代型地盤改良技術 / 微生物機能 / バイオグラウト / バイオミネラリゼーション / 海岸浸食 / 炭酸カルシウム / 地盤改良
研究実績の概要

本研究は、ベトナム海岸浸食地帯を調査・研究対象として、微生物機能を利用した浸食防止対策のための地盤改良技術の確立を目指している。
今年度は主に、各渡航先外国機関において、今後の研究計画の打合せ、研究背景や計画の紹介と意見交換、当該研究分野に関連した海外研究の動向などの情報収集を行った。
研究代表者は、2019年9月より、米国Arizona State Universityに滞在し、滞在先研究機関において定期的に行われるセミナーやワークショップに参加し、現地研究者らとの意見交換を行うことで、当該研究分野における海外の研究動向の調査、情報収集を行った。
2019年12月には、共同研究者のDr.Paassen(Arizona State University)と共に、ベトナム・ハノイを訪問し、Dr.Pham(Thuyloi University)の協力のもと、ベトナム北部海岸域の浸食地帯の調査、Thuyloi Universityでの研究セミナーの開催による、近年の微生物機能を利用した地盤改良技術の研究動向も含めた当研究テーマの紹介、地元研究者との意見交換を行った。
その後も、共同研究者とのWebミーティングを定期的に実施し、ベトナム現地の海岸域からの微生物の抽出、室内予備実験方法、大型模型実験のデザインなど、具体的な研究手法の計画を作成し、その準備に取り掛かった。
なお、当初の予定では、研究対象地域をベトナム南部のメコンデルタ地帯としていたが、現地での実験実施が困難となったため、ベトナム北部の浸食地域に変更した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19(新型コロナウイルス)の全世界感染拡大に伴い、研究代表者は、海外滞在先での活動継続が困難となったため、当初予定していた米国滞在を短縮して日本に帰国することになった。今後も当面の間、米国・ベトナム両国への渡航は困難である。また、研究代表者、海外共同研究者ともに、自国における長期間の外出自粛(又は禁止)要請や、キャンパスへの入校や研究施設利用の制限などにより、各自の所属機関における研究活動が大幅に制限されている状況である。このような状況下において、予定していた研究計画の遂行が困難となり、本研究課題は現在大幅に遅れている状況であり、2020年度も同様の状況が継続することが予想される。

今後の研究の推進方策

世界情勢を伺いつつ、今後の研究計画を再構築していく必要がある。引き続き、海外共同研究者とは、WEB会議等を通して研究協力体制を維持し、今後の研究計画について議論していく。当面は、海外渡航が不可なため、研究代表者の所属機関で実施可能な基礎実験の実施も検討する。また、共同研究者所属先で実施可能な予備実験等についても、準備を進めていただくよう協力を依頼する。本研究課題は、2020年度までを予定しているが、期間の延長について検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [学会・シンポジウム開催] Seminar at Division of Geotechnology,Thuyloi University2019

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公開日: 2021-01-27  

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