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2020 年度 実施状況報告書

スーパーエンハンサー解析を介したがん関連遺伝子integrin発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0440
研究機関熊本大学

研究代表者

南部 晶子  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特別研究員 (40572087)

研究期間 (年度) 2019 – 2021
キーワードスーパーエンハンサー / がん幹細胞
研究実績の概要

本国際共同研究では、脳腫瘍におけるintegrin alpha Vの発現制御機構解明を目標とし、白血病におけるスーパーエンハンサーを介した接着分子の発現制御機構を明らかにするとともに、この概念及び方法論を基研究課題に応用し, 発展させることを目的としている。
これまで白血病惹起に関与する分子として着目していた接着分子のスーパーエンハンサー解析を行ってきた。当該年度では、スーパーエンハンサーの阻害剤を用いて、これまでに同定していたスーパーエンハンサー部位への影響を培養細胞及び移植モデルを用いて検討した。これまでの実験結果により、この接着分子の下流で働く分子のスーパーエンハンサーが顕著に活性化されていたことから、この分子におけるスーパーエンハンサーの阻害剤における影響についても検討を行なった。
脳腫瘍においても同様の現象が想定されるため、integrin alphaVの下流の分子群を精査し、これらの分子群のスーパーエンハンサーの検討を行なった。
また、スーパーエンハンサー複合体分子群同定のための方法論の見直しが必要であったため、それらの修正を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた着目分子以外でのスーパーエンハンサー部位の影響の可能性が排除することができず、それらに関する解析を行なったこと、またその他の分子のスーパーエンハンサーの探索を行なったことなど、実験計画に大きな変更があったため、それに伴う基礎実験、条件検討により進捗がやや遅れていると判断される。

今後の研究の推進方策

今年度は着目分子の発現制御機構が自身のスーパーエンハンサーによる発現制御機構以外によるものである可能性を模索した。その結果、着目分子の下流における分子が発現制御をしている可能性を示唆し、それに対する実験等を白血病細胞を用いて行った。脳腫瘍がん幹細胞においても同様の発現制御機構が考えられることから、integrin alphaVの下流にある分子との関連性を検討するとともに、阻害剤を用いて、スーパーエンハンサーの脳腫瘍癌細胞に与える影響について自身が構築した脳腫瘍癌幹細胞を用いて検討を行なう予定である。
また、複合体分子同定のために必要なベクターの構築、CRISPR法を用いた細胞への遺伝子導入法について検討し、複合体の抽出方法について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Super-enhancers for RUNX3 are required for cell proliferation in EBV-infected B cell lines2021

    • 著者名/発表者名
      Hosoi Hiroki、Niibori-Nambu Akiko、Nah Giselle Sek Suan、Bahirvani Avinash Govind、Mok Michelle Meng Huang、Sanda Takaomi、Kumar Alan Prem、Tenen Daniel G.、Ito Yoshiaki、Sonoki Takashi、Osato Motomi
    • 雑誌名

      Gene

      巻: 774 ページ: 145421~145421

    • DOI

      10.1016/j.gene.2021.145421

  • [学会発表] Targeting Integrin a9 by a Blocking Monoclonal Antibody in Acute Myeloid Leukemia2020

    • 著者名/発表者名
      Akiko Niibori-Nambu
    • 学会等名
      Frontiers in Cancer Scneince

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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