研究実績の概要 |
本年度では、終末宿主であるヒトと、自然宿主であるコウモリにおけるウイルス感染免疫応答の違いを、シングルセルRNA-sequencing解析した(Aso et al., bioRxiv, 2023)。 また、本研究を通して構築した解析方法を駆使し、新型コロナウイルスに関する研究も実施し、複数の学術論文をcorresponding authorとして発表した。 具体的には、出現が続く新型コロナウイルスの変異株(オミクロンBA.2株, BA.5株, BA.2.75株など)のウイルス学的特性を包括的に解析し、それらを世界に先駆けて解明した。これらの研究成果は、CellやLancet姉妹誌、Cell姉妹誌などに、corresponding authorとして発表した(Yamasoba et al., Cell, 2022; Kimura et al., Cell, 2022; Yamasoba et al., Lancet Infectious Diseases, 2022; Saito et al., Cell Host & Microbe, 2022、他)。円滑な国際共同研究の進展のために、ベトナム・ハノイを訪問し、研究打ち合わせを実施した。しかし、当課題で予定していた、他の渡航と研究打ち合わせは、新型コロナウイルスのパンデミックにより実行できなかった。そのため、オンライン会議を実施することで代替した。
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