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2022 年度 実施状況報告書

腸管寄生原虫の病原性因子間相互作用および新規糖鎖アレイによる因子の糖鎖親和性解析

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0451
研究機関長崎大学

研究代表者

加藤 健太郎  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50508885)

研究期間 (年度) 2019 – 2023
キーワード赤痢アメーバ / Entamoeba histolytica / レクチン / Iglサブユニット
研究実績の概要

本研究課題では、赤痢アメーバの感染に必須であるレクチンのIglサブユニットと他の病原性因子との分子間相互作用を明らかにするとともに、レクチン活性を有するIglサブユニットの糖鎖認識特異性を明らかにすることを目的として研究を進めている。
今年度も新型コロナ感染症の世界的流行により、海外共同研究先に渡航することができなかった。
昨年度、Iglサブユニットと相互作用する他の病原性因子の同定を試みている過程で、赤痢アメーバ培養上清中にIglが少なくとも3つの分子種として存在し、その分子の大きさが赤痢アメーバの培養条件によって異なることが分かった。その分子量の違いが、IglサブユニットのN末端側の分解やN-結合型糖鎖修飾の違いによるものでないことを明らかにしていたが、本年度はさらにIglサブユニットのフォルディングやO-結合型糖鎖修飾によるものでないことも明らかにした。
また、研究遂行の過程で、Iglサブユニットの溶血活性・細胞傷害活性領域がタンパク質の複数領域に存在することを見出し、誌上発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度も新型コロナ感染症の世界的蔓延が終息せず、海外共同研究先に赴いて研究を行うことができなかった。本研究課題により新たに明らかになった成果を公表できたが、メインで遂行したい研究自体は進捗がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

新型コロナ感染症による制限がなくなってきており、次年度は海外共同研究先に赴き共同研究を推進する。本研究課題をさらに発展させることができるようにアメリカ合衆国・バージニア大学およびデンマーク・コペンハーゲン大学との研究協力を強化する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of Multiple Domains of Entamoeba histolytica Intermediate Subunit Lectin-1 with Hemolytic and Cytotoxic Activities2022

    • 著者名/発表者名
      Kato Kentaro、Tachibana Hiroshi
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 23 ページ: 7700~7700

    • DOI

      10.3390/ijms23147700

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 赤痢アメーバIgl1レクチンは溶血および細胞傷害活性領域を複数有する2023

    • 著者名/発表者名
      加藤 健太郎、橘 裕司
    • 学会等名
      第4回卓越大学院プログラム日英グローバルヘルスシンポジウム
  • [学会発表] 赤痢アメーバIgl1レクチンは溶血および細胞傷害活性領域を複数有する2022

    • 著者名/発表者名
      加藤 健太郎、橘、裕司
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会

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公開日: 2023-12-25  

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