研究課題/領域番号 |
18KK0468
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30447974)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | 攻撃行動 / 分界条床核 / 視床下部 |
研究実績の概要 |
本国際共同研究の目的は、ストレスが個体の攻撃性を増強する、その脳内責任部位の神経活動を解析し情報をいかにコードしているかを明らかにする事である。ストレス負荷によるモデル動物を用い、ストレスと攻撃性にかかわると想定されている脳領域(分界条床核、視床下部内腹側核、内側視索前核)からシリコンプローブを用いたin vivoマルチユニット記録とGCampを用いたin vivo カルシウム測光を行い、光遺伝学と行動実験を組み合わせて、これらの脳部位の活動の変化がどのように攻撃性の増強につながるのかを明らかにする。本年度は昨年度末からに引き続き米国ラトガース大学分子行動脳科学センターPare研にて各種記録方法の習得・実践を行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、現地での共同研究の実施は諦めざるを得なかった。次年度以降に未実施分を遂行する。しかし、スナネズミを用いた新たな社会的ストレス負荷による攻撃性増強モデルの作成が順調に進み、マウスとは異なる角度からの攻撃性を調節する神経基盤の解析の初期基盤を築くことができた。スナネズミはマウスよりも体格がよく、記録プローブ・ミニスコープの留置が比較的容易に行えることからより良いモデル動物であると期待している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延により共同研究は中途で停止状態となってしまっている。感染状況が改善され次第再度渡米して共同研究を実施する。一方で当初は想定していなかったスナネズミを用いた攻撃性増強モデルの作成に成功し、新たに安定した実験系を増やすことができた。この点を顧みるに、共同研究の遂行に大きな遅れが生じたとはいえ、全体としては「やや遅れている」と言える程度には研究は進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
マウスモデルと並行してスナネズミモデルでの神経活動解析を行う。また新型コロナウイルスの流行が収まり次第、再度渡米して当初の計画通りの共同研究を行う。
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