PD患者群ではジアセチルスペルミジン、モノアセチル化体4種、スペルミジンが有意に増加している一方、スペルミンは減少していることを発見した。これらの代謝物のうち、ジアセチルスペルミジンはPDの重症度に相関して上昇していた。さらにポリアミン7種の各濃度により高確率でPDを診断できることがわかり、バイオマーカーとしての有用性を実証できた。またPD患者では黒質ドパミン神経細胞だけでなく、他の神経軸索ネットワークも障害されているとされるがMRI像の脳の軸索変化とジアセチルスペルミジン値の関係を検討したところ、ジアセチルスペルミジンが高いほど脳の軸索障害が強いことが分かった。
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