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2023 年度 実績報告書

茶道の相互行為論 -茶席における会話と所作の分析から

研究課題

研究課題/領域番号 18KT0031
研究機関京都大学

研究代表者

木村 大治  京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (40242573)

研究分担者 喜多 千草  京都大学, 文学研究科, 教授 (10362419)
美濃部 仁  明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (50328960)
梶田 将司  京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (30273296)
錦織 宏  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10463837)
研究期間 (年度) 2018-07-18 – 2024-03-31
キーワード茶道 / 相互行為 / 形式性 / 会話 / 身体動作 / 構成的規則 / 象徴装置 / 身体的共鳴
研究実績の概要

計画の最終年度である本年度は昨年度に引き続き,(1)論文執筆,学会等における発表,(2)研究会の開催,(3)茶席におけるデータ収集と分析の準備の3事業をおこなった。
(1)に関しては,代表者の木村は,2023年7月にブリュッセルで開催された18th International Pragmatics Conferenceにおいて"'Shu, Ha, Ri (Obey, Break, Separate)': Logical Types in Tea Ceremony Learning"と題した発表をおこない,また東京外国語大学AA研の『トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築』報告書に「束縛から遊びへ ―茶道の稽古における『型』と論理階型の上昇」という論文を寄稿した。ともに,茶道の稽古を通してある種の論理階型の跳躍が生じ,満足感が得られるプロセスを,これまでに収録した茶席動画を参照しつつ分析したものである。また分担者の美濃部は,日独文化研究所の『文明と哲学』誌に「わび茶と間文化性」という論文を寄稿した。「わび」という概念を,茶席における行為との関係で考察した論考である。今後,これらを含む成果を『茶道の行為論』といった表題で著書にまとめていく予定である。
(2)に関しては,2023年1月22日に,代表者木村,分担者美濃部および梶田が参加してまとめに向けての研究会をおこなった。また,研究代表者らが関係するウェビナー「心茶セミナー」を開催した。このウェビナーはYouTubeにて公開され誰でも視聴可能である。
(3)に関しては,京都大学心茶会(裏千家茶道部)にデータ収集の協力を求め,2023年7月30日と2024年1月月14日に点前稽古の場面を収録した。そのデータは現在分析中であり,また今後プライバシーに配慮しつつ,「身振りコーパス」の形で公開していく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] わび茶と間文化性2024

    • 著者名/発表者名
      美濃部仁
    • 雑誌名

      文明と哲学

      巻: 16 ページ: 8-15

  • [雑誌論文] 束縛から遊びへ ―茶道の稽古における『型』と論理階型の上昇2023

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 雑誌名

      トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築

      巻: 6 ページ: 32-49

    • オープンアクセス
  • [学会発表] "Shu, Ha, Ri (Obey, Break, Separate)": Logical Types in Tea Ceremony Learning2023

    • 著者名/発表者名
      Daiji KIMURA
    • 学会等名
      18th International Pragmatics Conference
    • 国際学会
  • [備考] 連続Webセミナー「茶道の行為論」,「心茶セミナー」

    • URL

      https://www.youtube.com/channel/UCmpykDpzSLMU8MVc-SSG-kQ

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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