研究課題/領域番号 |
18KT0042
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 直樹 京都大学, 農学研究科, 教授 (30293913)
|
研究分担者 |
高梨 琢磨 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60399376)
光野 秀文 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (60511855)
針山 孝彦 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特命研究教授 (30165039)
平井 悠司 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (30598272)
|
研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2022-03-31
|
キーワード | バイオミメティクス / 生物間相互作用 |
研究成果の概要 |
農学分野において重要な生物間相互作用に注目し、その相互作用の最前線で対峙する界面で情報伝達を司る化学特性・物理特性を解析することで、実際の農業に応用できる新規でバイオミメティクス的な植物保護技術のシーズ開発を目指した。振動を用いたオンシツコナジラミの行動制御技術では、実際のトマト栽培施設で検証を行い、振動処理区において無処理区よりも本種の密度が66%減少した。また、ハスモンヨトウ抵抗性ダイズで抵抗性に関与する化学成分を従来よりも精密に評価できる統計処理法を確立した。
|
自由記述の分野 |
化学生態学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間が持続的に生存するため、「人間と自然の共存」が謳われている。しかしながら、様々な学問的、社会的取り組みをもってしても、「人間と自然の共存」を実践する手法は依然として明らかでない。「人間と自然の共存」の具体的な実践として、演者らが提案するのは、人間側からの一方的な自然・環境の解釈だけでなく、人間ならざるものである蟲(昆虫、動物、微生物..)の環世界と行動原理を理解することである。すなわち、蟲にとっての環世界を科学の言葉で理解したうえで、人間と蟲の両方の視点から環境をデザインする姿勢こそが「人間と自然の共存」の実践のキーワードになると考える。ここに本研究の学術的・社会的意義がある。
|