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2023 年度 研究成果報告書

ウイルス非感染甲州ブドウ樹の作出と和食に合う日本産ワインの醸造の技術基盤の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18KT0047
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 次世代の農資源利用
研究機関中部大学

研究代表者

町田 千代子  中部大学, 応用生物学部, 特定教授 (70314060)

研究分担者 堤内 要  中部大学, 応用生物学部, 教授 (50329851)
金政 真  中部大学, 応用生物学部, 准教授 (50361788)
吉崎 隆之  福山大学, 生命工学部, 准教授 (70515189)
塚本 義則  中部大学, 応用生物学部, 客員教授 (60592079)
小島 晶子  中部大学, 応用生物学部, 准教授 (10340209)
松本 省吾  名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (90241489)
研究期間 (年度) 2018-07-18 – 2024-03-31
キーワード甲州ブドウ / ウイルス / 葉巻病 / 成長点培養 / 植物ホルモン / ワイン醸造
研究成果の概要

柚子の香りがする甲州種の白ワインは和食に最も合うワインとして、世界的にも着目されている。しかしながら、甲州種など日本の醸造用のブドウの多くはウイルスに感染しており、熟成度が低いため、深みのあるワインには至っていない。本研究では、第一にウイルス除去のための成長点培養条件を確立した。ウイルス非感染甲州樹を温室と圃場で栽培し、熟成度の高いブドウを収穫、試験醸造して化学成分分析を行なった。搾汁率をあげても苦味はなく、酸味をもちつつ複雑味のあるワインが醸造できる可能性が示された。さらにウイルス非感染を保持するために周囲にブドウ栽培圃場がなく、最適な気象条件を持つ新たな大規模圃場で栽培を開始した。

自由記述の分野

植物分子発生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2013年、「和食」がユネスコ世界文化遺産に登録され、近年の世界的な和食ブームとも相まって、和食に合うワインが求められている。甲州種で作られるワインは特に和食に合うと言われている。しかしながら、日本のほとんどのブドウ樹は果実の成熟を妨げるウイルスに感染しているため糖度が上がらず、高品質なワインの醸造に至っていない。我々は、初めて、ウイルス非感染甲州ブドウ苗作成のための高効率な「成長点培養」条件を確立した。ウイルス非感染甲州を栽培、熟成したブドウを収穫、搾汁率を上げても苦味はなく酸味と複雑味のあるワインが醸造できた。今後、大規模圃場で栽培し、日本のワインの高品質化に役立つと期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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