研究課題/領域番号 |
18KT0053
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
加藤 美生 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (70769984)
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研究分担者 |
木内 貴弘 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10260481)
石川 ひろの 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
岡田 昌史 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (70375492) [辞退]
奥原 剛 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70770030)
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研究期間 (年度) |
2018-07-18 – 2021-03-31
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キーワード | 患者アドボカシー団体 / 企業の社会的責任 / CSR / 医薬品開発 / 製薬・バイオ医薬品 / グローバル企業 / 透明性 / 情報開示 |
研究実績の概要 |
本研究は、グローバル製薬・バイオ医薬品企業と患者アドボカシー団体との関係性を医薬品開発及び企業の社会的責任(CSR)活動指針を軸に明らかにすることである。 令和元年度は、収集したグローバル製薬・バイオ医薬品企業のCSR活動状況を記した企業の報告書から支援実施状況(対象団体、活動内容、支援額等)のデータベースを構築した。 日米欧の業界団体(欧州製薬団体連合会、米国研究製薬工業協会、日本製薬工業協会)による患者団体との関係性に関する規程を収集し、比較検討した結果を学術団体の学会口頭演題及び論文にて発表した。国際患者アドボカシー団体(IAPO)へ日本の患者アドボカシー団体組織や活動に関するヒアリングを行うとともに、共同調査の可能性を検討した。台湾で開催されたアジア・太平洋地域の患者団体総会において、日本の患者アドボカシー団体の参加が1団体であり、参加し意見交換を行うことへの障害が懸念された。総会主催者であるIAPOの研究ディレクターへのヒアリング結果をもとに、企業及び患者団体・アドボカシー団体への調査票2種類を作成した。また、特定疾病(主に予防的観点)に関する国際アドボカシー団体に対し、主に国・地域レベルのアドボカシー活動の実践と研究動向を調査した。 来年度は本調査票を今年度構築したデータベースを用い、各企業及び団体に調査票を配布・回収し、分析を行う予定である。また、その結果に基づき、いくつかの団体にさらなる面談調査を実施する予定である。これらの結果はまとまり次第、関連学術団体やアドボカシー団体の総会等で発表し、さらなる意見を収集したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
グローバル製薬・バイオ医薬品企業のCSR活動報告書から支援実施状況(対象団体、活動内容、支援額等)のデータベースから調査対象となる患者アドボカシー団体を抽出することができた。また、日米欧の業界団体(欧州製薬団体連合会、米国研究製薬工業協会、日本製薬工業協会)による患者団体との関係性に関する規程を収集し、比較検討した結果を学術団体の学会口頭演題及び論文にて発表することができた。また、国際患者アドボカシー団体へのヒアリング結果から、企業及び患者アドボカシー団体への調査項目を抽出することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、企業や患者アドボカシー団体を対象に、オンライン調査票(一部、希望団体には郵送)での調査を行い、分析・まとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
企業及び患者アドボカシー団体の二者とアカデミア(研究機関や大学)との関係性の調査資料の収集及びヒアリングができなかったため。来年度は医薬品開発におけるアカデミアと患者アドボカシー団体との関係性について、文献調査及びヒアリングを実施する予定である。
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