本年度は推定のために実装した手法を実データに適用することで免疫システムのモデル化を目指した。
適用する実データとしてはImmunological Genome Project (ImmGen; https://www.immgen.org/)のデータおよび樹状細胞をリポ多糖によって刺激した後の遺伝子発現、RNA分解速度、ヒストン修飾の時系列データを用いた。また、新たに樹状細胞に対するウイルス感染時の遺伝子発現、ヒストン修飾時系列データを取得した。
ImmGenのデータに対して開発手法を適用し解析した結果、樹状細胞分化を制御すると思われる因子をいくつか同定し、これをin vitroでの直接リプログラミング実験によって確かめた。
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