時間栄養学(栄養学を時間生物学の立場から扱う)に着目した魚類筋内脂肪量の調節が可能となるかどうか解析を行った。2ヶ月間の給餌実験で、BMI(体格指数)は暗期給餌群が明期給餌群よりも有意に高値を示した。明期給餌群では体重と筋内中性脂肪量との間に正の相関関係が見られるのに対して、暗期給餌群では両者に関係性が認められなかった。脂質代謝関連遺伝子の発現量は、時計遺伝子結合配列を有する遺伝子において、明期と暗期間に差が認められた。以上の結果より、給餌タイミングの違いが時計遺伝子結合配列を有する脂質代謝酵素の発現量を変化させることで、筋肉内脂肪蓄積に影響する可能性が示唆された。
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