研究概要 |
本研究では,人間が複数の異なる感覚受容器官で並列に受容した複合感覚情報,すなわち「マルチモーダル感覚情報」の処理過程を明らかにし,その仕組みに基づいて迫真性・臨場感・自然性の知覚モデルを構築し,マルチモーダル感覚情報提示システムの工学的設計指針の構築を目指す。その際,多重並列的に入力された複数の感覚情報群を分離・統合し,一つの事象として「マーキング」することで複数感覚情報の時空間統合がなされるという独創的な視点にたち,マルチモーダル感覚情報処理過程を精密に記述する。 研究実施に際しては,研究メンバーの学際性を生かし,マルチモーダル感覚情報処理過程を情報科学,心理学,脳神経科学の面から解明し,工学的設計指針構築を目指す。
|