研究課題
1.113番超重元素核^<278>113の合成実験理研において2004年と2005年に1原子ずつ合成を確認した第113番超重元素核^<278>113の合成実験を行った。平成23年2月現在、該当するイベントは確認されていないが、照射量の増加に伴い現象が起こる確率を示す融合断面積の統計精度が向上している。3個目の原子の観測を目指して現在も実験は継続中である。2.112番超重元素277Cnの合成実験と励起関数の測定113番元素Cn(コペルニシウム)の同位体探索実験において実験条件の変化がないかを類似の断面積の多い112番元素同位体277Cnを(1個)合成することによって確認した。またこの同位体は過去に4例しか報告のない同位体であるので本実験による1個のデーターの追加は分光学的に重要な意味をもつ。3.超重元素化学研究のための迅速α崩壊測定装置の開発昨年度基本部分を完成させた、超重元素の化学研究を行うことを目的とした迅速α崩壊測定装置について、実際の実験に供するための開発研究、主として測定系の構築と低バックグラウンド化へ向けた装置の改良を行った。4.105番元素Db(ドブニウム)の崩壊特性の研究超アクチノイド元素であるDbの化学研究を、元素同定の不確定さを最小の状態にして行うことを目的に、^<262>Dbを合成しその崩壊特性を詳細に調べた。4.106番元素Sg(シーボーギウム)の崩壊特性超アクチノイド元素であるSgの化学研究を、元素同定の不確定さを最小の状態にして行うことを目的に、^<265>Sgを合成しその崩壊特性を詳細に調べた。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (12件)
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