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2007 年度 実績報告書

LHCf2号機による最高エネルギー宇宙線相互作用モデルの高精度検証

研究課題

研究課題/領域番号 19012002
研究機関名古屋大学

研究代表者

さこ 隆志  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (90324368)

キーワード宇宙線 / 加速器 / ハドロン相互作用
研究概要

実施計画通り、4月にイタリアフィレンツェ大学においてLHCf2号機を完成させた。5月にCERNにおいてLHCトンネルへのインストール試験を実施し、周辺環境との干渉、本番での作業の効率化にむけて問題点を洗い出した。LHC運転後の高放射線環境下での作業の可能性があるため、少しでも作業時間を縮めるようにCERN担当者からの要望があった。8-9月にSPS加速器による性能試験を行い、装置が予定通りの性能で機能していることを確認した。データ収集システムに2006年の試験から改良を施し、LHCで用いるシステムの雛形とすることができた。年度初めの予定では年末にLHC加速器によって450GeV陽子衝突でのデータ収集を行うはずであったが、LHC加速器の遅れによれ実現しなかった。その分、11月に2度目のインストール試験を実施し、5月に判明した問題点を解決した。同時期に1号機との同時データ収集システムの開発を行った。2008年1-2月に、LHC加速器トンネル内に最終インストールを行い、その後、データ収集システムの改良を重ねた。実験場所を共有するATLAS実験との同時事象比較が行えるようにした。
LHC加速器の遅れがあったためデータ収集には至らなかったが、インストール方法の改善、データ収集システムの改良に十分な時間をかけ、20年度に実施される本実験にむけて周到な準備をすることができた。LHC加速器の運転を待つのみである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] LHCf: A LHC Detector for Astroparticle Physics2007

    • 著者名/発表者名
      R.D' alessandro, et. al.
    • 雑誌名

      Acta Physica Polonica B 38

      ページ: 829-838

    • 査読あり
  • [学会発表] The performance of the LHCf detectors2007

    • 著者名/発表者名
      毛受 弘彰
    • 学会等名
      30th International Cosmic-Ray Conference
    • 発表場所
      メキシコ、メリダ
    • 年月日
      2007-07-06
  • [備考]

    • URL

      http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/LHCf

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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