研究概要 |
1. 培養型プレーナーイオンチャンネルバイオセンサーの技術的課題は、微細貫通孔のところに細胞を設置することであったが, マイクロコンタクトプリンテイング技術を開発し、これにより細胞外マトリックスを貫通孔の周辺に所定の形状で印刷することにより, HEK293培養細胞や神経細胞を高い確率で位置を指定して培養することに成功した。また、これらの細胞にチャンネルロドプシン2を発現して電圧印可時レーザー光照射によりチャンネル電流を観測することに成功した。 2. スフィンゴミエリン+コレステロール+GM1の平面脂質二重膜の系にアミロイドベータ(Aβ)を作用させ、GMI分子が特殊な分子構造を取るとき、非常に速い速度でAβの凝集が誘起されることを発見した。計算機シミュレーションによりこの状態のGMIの分子構造を決定した。Aβの凝集にGM1の分子構造依存性のあることを初めて示した。 3. 生神経細胞にAβを添加し、細胞同志の接着した部分で選択的にAβが凝集することを見いだした。イオンチャンネルバイオセンサー内の生細胞とAβとの相互作用を調べる研究に着手した。
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