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2007 年度 実績報告書

「間(ま)」の共有と共創的情報統合システム:合意形成の対話をモデル系として

研究課題

研究課題/領域番号 19024030
研究機関東京工業大学

研究代表者

三宅 美博  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (20219752)

研究分担者 山本 知仁  金沢工業大学, 工学部, 講師 (60387347)
キーワード共創 / 情報統合 / 間 / 合意形成 / 対話
研究概要

情報爆発の克服のためにはコミュニケーションにおける「場」や「間」の共有が不可欠である。本研究の目標は、対話をモデル系として「間」の共有機構を解析し、共創的情報統合の支援システムを構築することである。本年度はプロジェクトの2年次として対話コミュニケーションにおける発話タイミングの制御機構について実験的に分析した。
その結果、「それ取ってください」「はい」という対話において指示発話長と交替潜時の間に強い相関が観察された。特に、指示者の発話長の変化が小さく被指示者にタイミング変化が認知されにくい条件では負の相関が、発話長変化が大きく認知されやすい条件では正の相関が観察された。さらに両条件での相関係数の分布には有意差が存在した。
このことは、交替潜時が指示者の発話長と相関することは、対話において相互の「間」(主観的タイミング)がインターパーソナルに同調することを意味している。さらに、その相関関係が認知の有無によって異なることから、タイミング機構が二重化されていることも示唆される。これらの特徴は我々が先に提案したタッピングのタイミング機構と類似しており、対話モデルへの道が拓かれた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Tow types of phase correction mechanism involved in synchronized tapping2007

    • 著者名/発表者名
      Takano, K & M]iyake, Y
    • 雑誌名

      Neuroscience Letters 417

      ページ: 196-200

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 同期タッピングの周期誤差制御に関わる2種類のタイミング機構:内的時間生成に基づくインタフェース構築に向けて2007

    • 著者名/発表者名
      高野弘二、三宅美博
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 43, NO. 10

      ページ: 935-942

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 複雑な環境変動における認知を伴うタイミング機構:環境の複雑性を考慮したインタフェース設計のための基礎的研究2007

    • 著者名/発表者名
      武藤ゆみ子、三宅美博、エルンスト・ペッペル
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 43,NO.11

      ページ: 989-997

    • 査読あり
  • [学会発表] Co-creation of Presence in Human Communication,2008

    • 著者名/発表者名
      Miyake, Y
    • 学会等名
      Workshop on Interaction Dynamics, Embodiment, and Implicit Primordial Knowledge Model
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-01-15
  • [図書] 「身体性・コミュニケーション・こころ, 複雑系叢書Vol.2」2007

    • 著者名/発表者名
      三宅美博
    • 総ページ数
      223
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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