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2008 年度 実績報告書

ユーザ・状況に適応的な音声対話による大規模情報の検索・提示

研究課題

研究課題/領域番号 19024044
研究機関京都大学

研究代表者

河原 達也  京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (00234104)

研究分担者 秋田 祐哉  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (90402742)
キーワード情報検索 / 音声対話 / インタラクション / 話し言葉 / 音声認識
研究概要

膨大かつ複雑な情報を誰もが理解・活用できるようにするには, 人間と対話しながら, その人の意図や興味を推察することによって, 的確な情報を検索し提示するシステムの実現が重要となる. 現状の情報検索システムでは, キーワードにマッチする数多くの候補がディスプレイに表示されて, ユーザがそれらを1つずつチェックするというインタフェースとなっている. これに対して我々は, 音声対話によるリアルタイムのインタラクションを介して, ユーザの興味を喚起し, 意図や選好を顕在化しながら, 情報を検索・提示するプロアクティブなシステム「情報コンシェルジェ」の実現を目指して研究を行った.
プロアクティブな情報検索・提示を実現するには, リアルタイムのインタラクションにおいて, ユーザの興味や反応を察知することが鍵となる. 特に, 対面の音声対話においては, いちいち言葉で確認しなくても, 提示された情報に興味を示しているか, 否定的であるかを察知できることが望ましい. そこで, 人間のプロのガイドが京都の観光地を案内し, ユーザが1日に回る場所を決めるというタスクの模擬対話を対象に分析を行った. ここでは, ある名所の説明中になされたユーザのあいづち(「はい」「うーん」など)に着目し, その発話タイミング及び頻度と, その名所が実際に訪問先として選ばれたかとの関係を調べた. その結果, 早いタイミングで(100msec以内に)なされたあいづちは大半が肯定的な反応であり, あいづちが多くなされた(発話数当り頻度0.3以上の)場合もほぼ肯定的であることがわかった. この2つの特徴を統合することで, 適合率84%(再現率は59%)で肯定的な場合を検出できた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 対話を通じてユーザの意図・興味を探り情報検索・提示する情報コンシェルジェ2008

    • 著者名/発表者名
      河原達也, 川嶋宏彰, 平山高嗣, 松山隆司
    • 雑誌名

      情報処理 Vol.49, No.8

      ページ: 912-918

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Voice activity detection based on high order statistics and online EM algorithm2008

    • 著者名/発表者名
      D. Cournapeau and T. Kawahara
    • 雑誌名

      IEICE Trans Vol.EgI-D, No.12

      ページ: 2854-2861

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 音声理解を指向したベイズリスク最小化枠組みに基づく音声認識2008

    • 著者名/発表者名
      南條浩輝, 河原達也, 七里崇
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 Vol.191-D. No.5

      ページ: 1314-1324

    • 査読あり
  • [学会発表] Detection of feeling through back-channels in spoken dialogue2008

    • 著者名/発表者名
      T. Kawahara, M. Toyokura T. Misu, and C. Hori
    • 学会等名
      INTERSPEECH
    • 発表場所
      オーストラリア(ブリスベン)
    • 年月日
      2008-09-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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