研究課題
インターネット上にあふれる情報を収集し処理・公開していくシステムとしてセンサネットワークがあるが、これを安全で安心して利用できるようにするためには、大量の情報源からの情報の取り扱い、信頼性の確保、攻撃からの保護を実現する基盤技術の開発と運用技術の確立が重要となる。本研究では、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアなネットワークを構築・運用する技術、特に相互監視によって故障・侵略センサノードを自律的に検出し切り離す仕組みと、DDoS等のトラフィックを検出し排除する仕組みの研究開発を目的としている。平成19年度に実施した研究成果としては、ノード同士が相互に通信し合うことで相手を確認・認証し、相手が出力する情報の正当性を確認する方式について検討した。各ノードの相互認証の組み合わせは、ノードの物理的・論理的位置や種別等を考慮してノード自身が自発的に行う。こうした確認の結果を基に、各センサノードの信頼性を付与し、検証を繰り返す方式を提案・設計し、実現した。また、大規模環境での実証実験として、インターネット上に既設されたセンサデータを有効利用する運用管理機構としてセンサストリーム制御機構を提案した。既存サービスの稼働性・利便性を損なうことなく各センサが本来のサービスを維持しながら実証実験に必要な情報を送出するプラグイン機構を実現した。
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情報処理学会論文誌 49. 2
ページ: 590-602
IEICE TRANSACTIONS on Communications E90-B 10
ページ: 2720-2728