研究概要 |
最終年度である平成20年度においては, 以下のような研究成果を得ることができた. I. 一方向逐次処理に基づく非定型データ処理技術 半構造データであるXMLを取り上げ、XMLデータストリームに対する高速・軽量なXPath処理アルゴリズムの開発に取り組み, 既存アルゴリズムと同じ計算量のままXPathのクラスを拡張することに成功した. II. データ圧縮に基づく高速非定型データ処理技術 一方向逐次処理に基づく非定型データを高速化するためのもうひとつの技術として, 代表者らが世界に先駆けて開発した「テキスト圧縮による高速化」技術がある. 本年度は, 文脈依存文法変換という新たなフレームワークを提唱し, これに基づいて圧縮パターン照合の観点から新たな圧縮法を開発し, 圧縮率の向上と高速化の両面において劇的な改善が得られることを示した III. 非定型データからのパターン発見技術 前年度に引き続き, 文字列データの分類とパターン発見の問題に取り組み, 新たな文字列力「ネルを設計し, その性能の高さを示した. また, Web上の情報検索システムや推薦システムにおいて必要不可欠なランキング技術等の研究も行った.
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