研究分担者 |
水本 好彦 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (20219653)
白崎 裕治 国立天文台, 天文データセンター, 助教 (70322667)
大江 将史 国立天文台, 天文データセンター, 助教 (30370109)
高田 唯史 国立天文台, 天文データセンター, 准教授 (10300708)
安田 直樹 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (80333277)
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研究概要 |
国立天文台では世界中に分散する天文データベースを高速ネットワークを介して連携させ,多波長・超大量の天文データを活用した天文学研究基盤となるヴァーチャル天文台構築を進めてきた。本研究では,世界中に分散する超大量の天文観測データを検索した後,それらを迅速に,しかも,適切にデータ解析処理するために,これまでに実施したワークフロー機構試験実装の成果を踏まえ,ワークフローを容易に構築できるビルダプロトタイプを構築した。これはBioinformtics研究のために開発されたTavernaを利用し,グラフィカルユーザーインターフェースの元で容易にワークフローを構築・実行できる機構である。本機構は,国内のみならず海外でヴァーチャル天文台構築を進めているグループとも共同して開発しているため,将来的には国外の解析サーバをワークフロービルダを介して利用できることを目指している。 また,頻繁に利用される天文データベースへのアクセスを高速化する機構を開発・実装し,従来法に比べて最大150倍もの高速アクセスが可能となった。これらの機構を包含したヴァーチャル天文台運用システムを国立天文台に構築し,平成20年3月よりデータサービスの本運用を開始した。また,同システムには月1万ページものアクセス要求がきている。次年度に向け,分散共有ストレージシステム(物理的にはネットワーク上に分散しているがそれらがユーザーからみれば論理的には単一のファイルシステムであるかのように見える)については,若手研究者が積極的に海外の共同研究者と共に検討を行い,平成20年度の実装に向けた準備が整った。
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