低エネルギーフレーバー対称性を湯川相互作用の構造を決定する原理と見なし、低エネルギーフレーバー対称性のもたらす現象論的帰結とその実験的検証可能性を調査した。さらに、低エネルギーフレーバー対称性によって決められたフレーバーの構造から、ニュートリノ質量・混合と暗黒物質の性質を結びつけることを試み、標準理論を拡張する糸口を探った。 また、平成19年8月3日から10日まで国際集会[Summer Institute2008]を富士吉田で開催し、素粒子のフレーバーの構造や暗黒物質についての講演会を行った。 72名(内18名は海外の研究施設から)の参加者があり、当研究課題に興味のある国内外の研究者や大学院生と集中的な議論を様々な側面から行った。当集会の総合報告は素粒子論研究116巻1号(平成20年4月)に発表されることが確定している。
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