• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

M期チェックポイントシステムの機能制御ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19037026
研究機関久留米大学

研究代表者

齋藤 成昭  久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (30352123)

キーワード紡錘体 / 動原体 / チェックポイント
研究概要

複製された染色体DNAが次世代へと過不足なく均等に分配されるためには、M期において染色体と紡錘体が正しく結合しなければなりません。M期チェックポイントは、紡錘体と染色体の結合状態をモニターし、染色体分配の均等性を保障するメカニズムです。M期チェックポイントタンパク質Mad2は、紡錘体と正しく結合していない染色体を識別し、その染色体のキネトコア上に特異的に集積します。本研究では、Mad2のキネトコア集積を制御するナノシステムネットワークの解明を目指します。本年度はまず、
1)分裂酵母の微小管変異株を利用した生細胞顕微鏡観察によりキネトコアと紡錘体の結合過程を解析する系を作成しました。この系により、「紡錘体と未結合のキネトコア」、「紡錘体と単極的に結合したキネトコア」、「紡錘体と二極的に結合したキネトコア」の識別が可能になりました。次に、この系でのMad2のふるまいを観察したところ、
2) Mad2は、「紡錘体と未結合」および「紡錘体と単極的に結合した」キネトコア上に特異的に集積することが明らかとなりました。さらに、遺伝的解析により、
3)「紡錘体と未結合」のキネトコアへのMad2集積にはDASH複合体が、「紡錘体と単極的に結合した」キネトコアへの集積にはBub1タンパク質が必須となることが明らかとなりました。これらの結果より、DASH複合体は紡錘体微小管とキネトコアの結合状態を感知する分子センサーとして機能しており、一方Bub1は姉妹キネトコア間の張力の有無を感知するセンサーとして機能している可能性が示唆されました。現在、これらの成果を他の研究成果と取りまとめ、公表の準備を進めています。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] M期チェックポイントタンパク質Mad2のキネトコア局在化を制御する2つの経路2008

    • 著者名/発表者名
      齋藤成昭、小林妥世、荻山友貴、高橋考太
    • 学会等名
      染色体ワークショップ
    • 発表場所
      湯河原(静岡県)
    • 年月日
      20080130-0201
  • [学会発表] The bubl checkpoint pathway and the DASH complex regulate the kinetochore localization of Mad22007

    • 著者名/発表者名
      齋藤成昭、小林妥世、高橋考太
    • 学会等名
      Forth International Fssion Yeast Meething
    • 発表場所
      コペンハーゲン(デンマーク)
    • 年月日
      20070611-16

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi