研究概要 |
・未分化性維持の鍵因子であるNanogのトランスジェニック(SP6 Tg)マウスを作成しその発現パターンを解析した。レポーター遺伝子であるGFPの発現は、生殖細胞では微弱であったが、初期胚では内在性Nanogの発現を反映していた。 ・SP6の胸腺細胞とES細胞を細胞融合し、体細胞である胸腺細胞由来のNanogの再活性化のタイミングをGFPで観察した。Nanogの再活性化は細胞融合後約4日目に観察された。 ・ES細胞との細胞融合により再プログラム化された体細胞ゲノムのクロマチン解析を目的に、ES細胞の各染色体に染色体除去カセット(CEC)を導入しライブラリーを作成した。 ・ES細胞由来の染色体対を取り除く目的で、第4,6,10,17,19番染色体にCECをホモ化(2本にCECを導入)したES細胞株を作成し、CECの挿入箇所をinverted PCR法等で同定した。
|