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2007 年度 実績報告書

哺乳類配偶子の雌雄差を規定する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19040031
研究機関国立成育医療センター(研究所)

研究代表者

秦 健一郎  国立成育医療センター(研究所), 部長 (60360335)

キーワード発生・分化 / ゲノム / 遺伝学
研究概要

近年の発生工学の進歩により,精子核に似たDNAメチル化パターンを有する卵子核を用いると,卵子二個から正常なマウス個体を発生させることが可能となった。この事実は,精子核と卵子核には機能的雌雄差が存在し,その雌雄差を定義する分子生物学的実体の一つは,精子と卵子それぞれに特異的なDNAメチル化パターンであることを示している。これまでに我々は,精子と卵子に特異的なDNAメチル化パターンが確立される分子機構の解析を行ってきたが,我々を含む諸家の報告は,さらなる未知因子の関与を示唆する。そこで,すでにこれらの過程に関与することが知られている因子Dnmt3Lを用い,その相互作用候補因子を同定し,その解析を行っている。現在までのところ,そのうち一つの候補因子は,生殖腺に限局して発現し,アミノ酸配列レベルで他の生物種にも保存されていることが判明した。現在この候補因子を培養細胞中で強制発現させ,その生理活性の有無を検討している。また,変異マウスの作製を試みているが,おそらく同候補因子周辺が反復配列に富んだ構造であることが技術的障壁となり,現在に至るまで変異ES細胞の樹立に成功していない。今後,更に他の配列領域を用い,ネガティブセレクションマーカーも組み込んだターゲティングベクターを構築し,候補因子遺伝子の変異モデル作製を目指す。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Role of the Dnmt3 family in de novo methylation of impinted and repetitive sequences during male gem cell development in the mouse2007

    • 著者名/発表者名
      Kato, et. al.
    • 雑誌名

      Human Molecular Genetics 16

      ページ: 2272-2280

    • 査読あり
  • [学会発表] PLACENTAL DEFECTS IN MICELACKING MATERNAL METHYLATI ON IMIPRINTS2007

    • 著者名/発表者名
      秦健 一郎
    • 学会等名
      第14回国際絨毛性疾患学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-11-12
  • [学会発表] 流産のエピゲノム解析2007

    • 著者名/発表者名
      秦健 一郎
    • 学会等名
      第52回目本人類遺伝学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-09-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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