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2007 年度 実績報告書

寄生虫感染防御機構に関与する宿主microRNAシステムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19041029
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

深尾 太郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20401127)

研究分担者 田邊 將信  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80051928)
下田 耕治  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00129470)
福田 陽子  東京大学, 医学部・付属病院, 特任助教 (60396744)
キーワードmicroRNA / 寄生虫 / 感染 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 蠕虫 / 原虫 / 宿主
研究概要

寄生虫のヒトヘの侵入および寄生のメカニズムは、宿主である人体の免疫応答機構と密接に関わっている。一方、宿主側の遺伝的背景や免疫応答の指向性が、寄生虫排除の成否を規定することも知られている。ゆえに、寄生虫感染に対する宿主の免疫応答を理解することが、寄生虫感染症の病態理解と治療戦略の確立に必要不可欠である。
本申請研究では、寄生虫感染時の宿主免疫応答における新たな分子機構として、最近発見された非翻訳RNA (non-coding RNA: ncRNA)であるmicroRNAの関与について検討したい。microRNAという小さなRNAは、生命の発生や分化等の様々な場面で司令塔の役割を果たす事が示唆され、注目を集めている。microRNAは、標的となる遺伝子のmRNAに結合し、mRNAの分解や翻訳抑制を引き起こすことが分かっており、その解析が盛んに行われている。しかしながら、宿主免疫システムに限っていえば、いくつかのmicroRNAが免疫系組織に発現していることは報告されているが、ほとんどの研究が単なる発現確認の段階に留まっており、個々のmicroRNAの発現制御の分子メカニズム、およびその宿主免疫応答における意義について報告された例はほとんどない。
本年度は、宿主免疫細胞、特に自然免疫を司る樹状細胞とマクロファージに発現するmicroRNA群の同定と、それらmicroRNA群の寄生虫感染時における発現変動について詳細に解析した。その結果、寄生虫感染に伴うシステムレベルでのmicroRNA発現パターンの変動が確認できた。さらに、microRNAの寄生虫感染防御機構における役割をより深く理解するため、いくつかの特定のmicroRNAについて遺伝子改変マウスの作成を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Biology of microRNA-223: Regulation and Functions Revealed by Genome-wide Screening of Primary miRNA Transcripts.2007

    • 著者名/発表者名
      深尾 太郎
    • 学会等名
      MicroRNAs Europe 2007 Meeting
    • 発表場所
      英国ケンブリッジ
    • 年月日
      20071101-02

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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