• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

生物回転分子モーター構成素子の回転の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 19042002
研究機関東北大学

研究代表者

福岡 創  東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (50447190)

キーワード分子モーター / イメージング / バクテリア / 分子計測 / イオン
研究概要

本研究は細菌べん毛モーターの真の回転子を明らかにするために,モーター構成素子を1分子単位で蛍光標識することでモーター回転子の回転を可視化することを目指している.本年度の研究において,モーターを蛍光標識するために回転子構成タンパク質FliGのGFP融合タンパク質を用いた.当初の研究計画において,構成素子1分子単位で蛍光標識する手法として,光るGFP融合タンパク質と光らないGFP融合タンパク質の共発現系を計画していたが,単一細胞における両GFP融合タンパク質の発現制御が困難であったため,光活性型GFPを用いた実験系に変更した.平成19年度の研究成果としては以下が挙げられる.
1.光活性型GFPの蛍光を検出するための顕微鏡システムの導入
2.回転子構成素子の光活性型GFP融合タンパク質発現系の構築
3.FliG以外の回転子タンパク質のGFP融合タンパク質発現系の構築
4.光褪色後蛍光回復(FRAP)による回転子構成タンパク質の交換の検出
光活性型GFPは紫色光を照射した場合のみ蛍光を発するGFP変異体であり,紫色光の強度で蛍光標識の数を制御できる.また光活性型GFPを利用した光学系は,膜タンパク質の拡散など他の研究にも広く応用できる.また回転子タンパク質のGFP融合タンパク質のFRAP実験によって,構築完了後のモーターにおいて回転子のタンパク質が交換される可能性が示唆された.これは本研究で見つかった重要な知見である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Single molecular labeling of rotor component for detection of rotor rotation in bacterial flagellar motor2008

    • 著者名/発表者名
      Hajime Fukuoka
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      USA, Ventura
    • 年月日
      20080113-18
  • [学会発表] イオン駆動回転モーター構成素子のGFPによる一分子標識2007

    • 著者名/発表者名
      福岡 創
    • 学会等名
      日本生物物理学会
    • 発表場所
      日本,横浜
    • 年月日
      20071221-23
  • [学会発表] 蛍光タンパク質によるイオン駆動回転モーター構成素子の一分子標識2007

    • 著者名/発表者名
      福岡 創
    • 学会等名
      特定領域研究班会議
    • 発表場所
      日本,富良野
    • 年月日
      20070903-05
  • [学会発表] 生体回転モーター構成素子の回転の可視化に向けたアプローチ2007

    • 著者名/発表者名
      福岡 創
    • 学会等名
      多元物質科学研究所研発表会
    • 発表場所
      日本,仙台
    • 年月日
      2007-12-12

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi