• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

腸内連鎖球菌ナトリウム輸送性V型ATPアーゼの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19042022
研究機関京都大学

研究代表者

村田 武士  京都大学, 医学研究科, 助教 (80415322)

研究分担者 山登 一郎  東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70111458)
キーワードV-ATPase / X線結晶構造解析 / ポンプ / ナトリウム / モーター / 複合体 / 膜タンパク質 / Enterococcus hirae
研究概要

当初研究計画に従って、下記の研究結果を得た。
下記番号は研究目的・研究実施計画書の番号に対応させた。
1)構造の明らかになったNtpKサブユニットのイオン結合部位であるDCCD結合性Glu周辺などに変異導入し、イオン結合の性質を調べるには、腸内連鎖球菌のNtpK欠失株に部位特異的変異のあるNtpK遺伝子を含むプラスミドを導入する必要がある。まずこの変異株作製系を構築した。その後、大量培養を行い変異酵素の精製を行ったが、発現量が少ないため完全精製することが難しかった。今後は本酵素変異株の大量発現系を確立し、変異NtpKリングを精製し、結晶化及び構造解析を行う。
2)NtpKリングの計算機シミュレーションを行い、基質結合部位でのイオンの結合に関わる残基の動態を調べ、イオンの結合に関するメカニズムのモデルを提案した。
3)V_1部分の大量精製・結晶化方法は既に確立できている。結晶化の精密化を行っているが、解像度の改善はみられなかった。今回、NtpA、NtpBサブユニットそれぞれの大腸菌大量発現系を確立した。今後はV_1部分の結晶化条件の精密化の継続と組換体NpAとNtpBの結晶化を行う。
4)分子動力学法/自由エネルギー計算によりF-ATPaseの触媒部位のATPとADPを相互変換したときの自由エネルギー差の見積もりと、その基質変化に伴うβサブユニットの構造変化を調べた。その結果、ADP結合型の構造が最もADPとの結合親和性が高いことが分った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] V型ATPaseのイオン透過機構を考える2007

    • 著者名/発表者名
      村田 武士
    • 学会等名
      第45回日本生物物理学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-23
  • [学会発表] 液胞型イオン輸送ATPアーゼの分子制御とメカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      村田 武士
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会・第80回日本生化学会(合同大会)
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-15
  • [学会発表] ION BINDING AND SELECTIVITY OF THE ROTOR OF THE V-TYPE NA^+-ATPASE FROM ENTEROCOCCUS HIRAE2007

    • 著者名/発表者名
      村田 武士
    • 学会等名
      Asian Crystallographic Association
    • 発表場所
      台湾(台北)
    • 年月日
      2007-11-06
  • [図書] V-ATPaseの新しい機能とその構造からみえてきたメカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      村田 武士
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      蛋白質核酸酵素 共立出版

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi