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2008 年度 実績報告書

イネ日印交雑F1世代にみられる開花遅延現象による生殖隔離の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19043014
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

井澤 毅  独立行政法人農業生物資源研究所, 光環境応答研究ユニット, 主任研究員 (10263443)

キーワードイネ / 出穂 / F1世代 / Hd5 / 生殖隔離 / ジャポニカ種 / インディカ種
研究概要

(1)全年度までに同定したQTL付近のマーカーを考慮しながら、後代の出穂期を調査したが、F1の出穂期が単純に二つのQTL(Hd5領域と、Hd9領域)の組み合わせでは説明できないことが明らかになった。Hd5が他の遺伝子座とのヘテロ領域の組み合わせで出穂が遅くなる遺伝子座として、新たにHd1座の関与示す結果を得たが、さらなるQTLの関与も考えられる。
(2)南京のHd5領域をシークエンスすることで機能欠損を起こす新たなFNPを同定したが、RFLP解析データが存在するイネ在来種・近代品種、332品種のうち、インディカ種約90系統を用いてそのFNPの分布を調べ、それとRFLPデータを比較したところ、このFNPが非常に強いボトルネック効果を北進したインディカ品種に与えたと考えられるデータを得た。
(3)イネの栽培化を明らかにする試みとして、RFLP解析データが存在するイネ在来種・近代品種、332品種のうち、ジャポニカ種約90系統を用いて、栽培化関連遺伝子の機能多型(FNP)の分布を調べた。ゲノムの類似性と選抜されたFNPの分布から、ジャポニカイネの栽培化過程を推定した。(Konishi et al.)
(4)計画外の成果として、倉田特定参加研究室が中心となってイネ花粉形成に関するLMマイクロアレイの解析に参加し、そのデータの類似性クラスタデータベースSALAD databaseとマイクロアレイを組み合わせて表示するシステムを考え、公開した。また、シス配列を同定する試みを行い、候補の配列を同定した。(Mihara et al. 2008)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] In silico identification of short nucleotide sequences associated with gene expression of pollen development in rice2008

    • 著者名/発表者名
      Mihara M, Itoh T, Izawa T
    • 雑誌名

      Plant and Cell Physiology 49

      ページ: 1451-1464

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inference of japonica rice domestication process from the distribution of six functional nucleotide polymorphisms of domestication-related genes in various landraces and modern cultivars2008

    • 著者名/発表者名
      Konishi S, Ebana K, Izawa T
    • 雑誌名

      Plant and Cell Physiology 49

      ページ: 1283-1293

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Deletion in a gene associated with grain size increased yields during rice domestication2008

    • 著者名/発表者名
      Shomura A, Izawa T(co-first), Ebana K, Ebitani T, Kanegae H, Konishi S, Yano M
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40

      ページ: 1023-1028

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reply to "Japonica rice carried to, not from, Southeast Asia"2008

    • 著者名/発表者名
      Izawa T, Shomura A, Konishi S, Ebana K, Yano M
    • 雑誌名

      Nature Genetics 40

      ページ: 1264-1266

    • 査読あり
  • [産業財産権] 遺伝子クラスタリング装置およびプログラム

    • 発明者名
      井澤 毅, 三原 基広
    • 権利者名
      (独)生物研, (株)ダイナコム
    • 産業財産権番号
      2008-252353

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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