• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

大腸菌膜内切断(RIP)プロテアーゼの細胞機能と制御

研究課題

研究課題/領域番号 19044020
研究機関京都大学

研究代表者

秋山 芳展  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10192460)

キーワード膜内切断 / プロテアーゼ / RIP / S2P / 機能調節 / PDZドメイン
研究概要

大腸菌の膜プロテアーゼRsePがRIP (regulated intramembrane proteolysis)機能をもち、細胞表層ストレス応答調節に働くことを明らかにしてきた。細胞がストレスに曝されると、ペリプラズム側に活性部位を持つ内膜のプロテアーゼDegSが活性化されて、アンチσE因子RseA(一回膜貫通型タンパク質)が切断される。RsePに付いては、RIPに関わるプロテアーゼの中でもその機能や調節についての研究が特に遅れており、これまでRsePの基質認識・結合メカニズムについて、そのほとんどが不明であった。我々は基質TM内のヘリックスブレーカー残基がRsePとの結合に重要であること、RsePのTM3が基質と相互作用に直接関わることを見出した。これらの知見は最近明らかとなった古細菌S2Pの構造とも良く一致している。構造情報も利用してさらに解析を進めることで、これらのプロテアーゼの働きを分子レベルで明らかにしていきたいと考えている。また、RsePの機能制御機構を明らかにするため、RsePの機能制御(抑制)に関わるペリプラズム領域のPDZ様ドメインに関するシステマティックな変異解析やRsePアミノ酸配列の解析を行った。これまでは、RsePはペリプラズム領域に一つのPDZドメインを持つと考えられていたが、解析の結果、二つの連続したRseP様領域(PDZ-NとPDZ-C)を持つこと、そのうちのN末端側のPDZ-Nドメインが機能抑制に特に重要な役割を持つことを見出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The role of L1 loop in the mechanism of rhomboid intramembrane protease GlpG.2007

    • 著者名/発表者名
      Wang, Y., Maegawa, S., Akiyama, Y., and Ha, Y.
    • 雑誌名

      J. Mol. Biol. 374

      ページ: 1104-1113

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sequence features of substrates required for cleavage by GlpG, an Escherichia coli rhomboid protease.2007

    • 著者名/発表者名
      Akiyama, Y. and Maegawa, S.
    • 雑誌名

      Mol. Microbiol. 64

      ページ: 1028-1037

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.virus.kyoto-u.ac.jp/Lab/akiyama/index.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi