研究概要 |
会話エージェントシステム汎用プラットフォームGECAの基本的な枠組みの開発,会話エージェント行動モデルの構築,予備的検討を行った.GECA上では,並列分散環境で異種OS上で作られた部品が協調する.会話エージェントの行動スクリプト記述用言語(GSML)を開発した.頭部追跡,モーションキャプチャ入力,音声合成,シナリオ処理などのGECA用コンポーネントを開発した.ユーザ発話のタイミングの分析を行った.類義関係にある語の柔軟なマッチング,用言スキーマの研究,文語口語変換について研究を行い,知見を得た.会話におけるマルチモーダルインタラクションを記録・分析するための環境を構築し,計測データからの抽象的なインデクス抽出法について検討した.Wizard-of-Oz法を用いた会話エージェント対ユーザの対話収集実験により得られた頭部姿勢の計測データと発話音声を分析し,注視遷移パターンと会話参加態度の間の相関関係を見出した.アウグスブルグ大学と共同で,異文化コミュニケーションのコーパスを構築し,分析を行い,いくつかの興味深い知見を得た.会話モデルをベイジアンネットワークを用いて構築した.ザグレブ大学のグループと共同で,GECAを用いた多人数会話システムをeNTERFACE'08に共同提案し採択された.GECAを用いて開発したクイズエージェントシステムを2007年度につづき,2008年度の食品総合研究所の一般公開で展示する準備を進めた.研究協力者の黄が会話エージェントの行動記述標準化を行っているBMLの会合に参加し,動向調査を行った.
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