研究分担者 |
河原 達也 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (00234104)
黒橋 禎夫 京都大学, 情報学研究科, 教授 (50263108)
中野 有紀子 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (40422505)
大本 義正 京都大学, 情報学研究科, 助教 (90511775)
黄 宏軒 立命館大学, 情報理工学部, 助教 (00572950)
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研究概要 |
(1)GECAプラットフォームのメンテナンスを行った.没入型協調的インタラクション環境内での複数エージェントとの言語・非言語の統合的インタラクションを可能にした.(2)音声認識エンジンJulius,自然言語解析パーザKNP,及び音声合成ソフトをモジュール間通信で結合した音声対話エンジンを実現した.音声認識エンジンの残響抑圧及び雑音抑圧のパラメータを最適化する方法を考案し,有効性を検証した.あいづちの音韻的・韻律的パターン同定,会話音声からのあいづち自動検出法の評価を行った.(3)マルチモーダルインタラクションの収集と分析,複数人ユーザ対応型会話エージェントにおける受話者推定機構を開発した.国語辞典の定義文からの語彙知識獲得,事典に現れる名詞句の自動分割を行なった.教師なし学習を用いた非言語行動モデルの推定とエージェントの行動生成手法を開発した.(4)通常の写真から,屋外の広い空間を,奥行き情報付きで没入型環境へ投影できる仮想空間構築システムを開発した.クラスタリング手法を適用して,ユーザの知識構造の再構築や目的の知識の円滑な閲覧を助けるシステムを実装した.書き言葉からの話し言葉変換プログラムの整理を行った.Web上のニュース記事やWikipediaなどを知識源として,ユーザとシステムが雑談する雑談対話システムを構築した.ユーザの選好構造の対話的な形成手法を開発した.(5)ユーザの発話のタイミングと顔の動きなどの非言語情報を基に決定木を生成し,発話対象を60%程度の精度で推定できた.異文化理解のための教材となりうるエージェントシステムの開発とヨーロッパと日本での評価実験を行うためのコンテンツについて検討した.信頼のモデルを用いたエージェントシミュレーションと,連想テストを用いて,会話エージェントの振る舞いが人間に与える影響に関する手法を研究開発した.
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