本研究では、一人一人の五感にまたがる複合感性の多様性のモデル化技術を発展させ、モバイル・ユビキタス情報環境を連動させつつ、人間に心理的・身体的な負担をかけずに、計測・理解・モデル化する技術を高度化する。また個人の状況に適合した情報提供サービスの基本的な手法を発展させ、種々の物理・生理状態のセンサや個人の行動履歴等の情報を統合して、一人一人が自身の状況を主観的に認識する過程を高精度にモデル化する技術と融合させる。さらに、一人一人が対象に関して持つ知識の体系の多様性を、人間に心理的・身体的な負担をかけずにモデル化する技術を開発する。 本研究課題では、情報技術(知能情報学)の基盤の上に、感性情報学的なアプローチとロボティクス的なアプローチの両面から、互いに関連付けながら進める。 (1)感性情報学的なアプローチ (1-a)複合感性による知覚過程の多様性 (1-b)状況の主観的認識過程の多様性 (1-c)対象世界に関する知識体系の多様性 (2)ロボティクス的なアプローチ (2-a)個人特性のロボティクス的な観測・モデル化技術 (2-b)複数人数参加型の状況認識技術
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