研究課題
1) CNB1のfloxマウスの作成と細胞特異的Creマウスとの交配カルシニューリンはカルシウム依存性の脱リン酸化酵素で、触媒サブユニットCNAと制御サブユニットCNBからなるヘテロダイマーとして機能する。脳ではCNAαCNAβCNB1のみが発現しているため、CNB1の遺伝子欠失により脳におけるカルシニューリン活性をほぼ完全に消失させることができる。しかし、null型欠損CNB1マウスは致死的であり、神経回路の発達や機能解析には条件的CNB1欠損マウスが不可欠である。平成19年度の研究では、分担者である新潟大学の崎村教授と共同して、カルシウム結合に必須なEFハンドをコードするCNB1遺伝子の第3エクソンと第4エクソンをloxP配列で挟んだfloxマウスを作成した。さらに、崎村教授と神戸大学の饗場教授と共同して、プルキンエ細胞特異的Creマウスと大脳皮質特異的Creマウスと交配することにより、細胞特異的ノックアウトマウスの作製に成功した。今後、このノックアウトマウスを使って、小脳と大脳皮質におけるシナプス回路における分子機能を追求する。2) CaMKIIα,CaMKIIβ,CNB1の特異抗体作成CaMKIIおよびカルシニューリンの脳内分布解析に必要なポリクローナル抗体作成を行った。イムノブロットで検討した結果、CaMKIIβ、CNB1、CNAαCNAβ.に対する特異抗体を得ることができた。今後、これを用いて小脳と大脳皮質でのカルシニューリンの分布を検討する。
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