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2010 年度 実績報告書

メダカ逆遺伝学的手法を基盤とした個体・組織レベルでの損傷応答解析系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19101002
研究機関大阪大学

研究代表者

藤堂 剛  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90163948)

研究分担者 三谷 啓志  東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70181922)
弓場 俊輔  独立行政法人産業技術総合研究所, 研究員 (40263248)
キーワードメダカ / 逆遺伝学 / DNA損傷 / 突然変異生成 / 組織特異的遺伝子発現
研究概要

本申請では、「メダカを用いた個体・組織レベルでの遺伝子機能解析系の確立」を目指している。逆遺伝学的手法を確立し、ここで得られた変異個体をベースに、別途確立する組織特異的遺伝子発現系により組織特異的に当該遺伝子発現の制御を行い、組織間・異なるタイプの細胞間での遺伝子機能の違い、その最終生物作用の違いを解析する、というのが基本戦略である。過去3年間においてTILLING法によるメダカ逆遺伝学的手法を確立し、数多くの変異体を同定してきた。TILLING法においては、一度ライブラリーを作成すれば、変異のスクリーニングが最も重要なステップとなる。我々は高精度融解曲線(HRM)法に依る,ハイスループット・低コストな解析系を実現している。HRM法は従来法に比べ極めてハイスループットではあるが,それでも1エキソンの解析に10日間を要する。そこで,次世代シークエンサーを用いた、よりハイスループットな変異検出法の開発を行った。'次世代シークエンサーの現実的利用には,混合した多種類サンプルから正確に変異を検出できる事が必須である。ABI社SOLiDを用いた場合の検出感度を検討し、48サンプル混合でもほぼ100%の正確さで変異検出が可能である事を見いだした。そこで,SoLiDを用い120遺伝子、500エキソンについての変異検索を開始した。尚,次世代シークエンサーに依る変異検索の一部は,新学術領域「ゲノム支援」の援助を受けている。一方、これまでに得られている変異体の解析から,DNA損傷誘発遺伝的不安定性の指標としてミクロサテライトが有望である事を見いだした。P53遺伝子依存的に不安定となり,DNA損傷応答機構研究に新たな展開をもたらすことが期待できる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Salt-sensitive hypertension in circadian clock-deficient Cry-null mice involves dysreglated adrenal Hsd3b6.2010

    • 著者名/発表者名
      Masao Doi
    • 雑誌名

      Nature Medicine

      巻: 16 ページ: 67-74

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of a functional medaka heat shock promoter and characterization of its ability to induce exogenous gene expression in medaka in vitro and in vivo.2010

    • 著者名/発表者名
      Shoji Oda
    • 雑誌名

      Zoolog Sci.

      巻: 27 ページ: 410-415

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characterization of two members of the Cryptochrome/Photolyase Family from Ostreococcus tauri provides insights into the origin and evolution of cryptochromes.2010

    • 著者名/発表者名
      M Heijde
    • 雑誌名

      Plant Cell Environ.

      巻: 33 ページ: 1614-1626

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Loss of circadian rhythm and light-induced suppression of pineal melatonin levels in Cryl and Cry2 double-deficient mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Yamanaka Y
    • 雑誌名

      Genes Cells

      巻: 15 ページ: 1063-1071

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High-resolution melting curve analysis for rapid detection of mutations in a Medaka TILLING library2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Ishikawa
    • 雑誌名

      BMC Mol Biol.

      巻: 15

    • 査読あり
  • [学会発表] マイクロサテライトを指標としたメダカにおけるゲノム不安定性の解析2010

    • 著者名/発表者名
      石川智子
    • 学会等名
      日本放射線影響学会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2010-10-21
  • [学会発表] scidマウスと野生型マウス系統におけうるγ-H2AXフォーカス消長の比較2010

    • 著者名/発表者名
      中島裕夫
    • 学会等名
      日本放射線影響学会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2010-10-21
  • [備考]

    • URL

      http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/radbio/www/index-jp.html

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公開日: 2012-07-19  

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