研究課題
基盤研究(S)
メチル水銀毒性の発現機構は水俣病の発症から半世紀が経過した現在も不明のままであり,解明のための糸口さえほとんど得られていない。我々は、出芽酵母を用いた研究によって、ユビキチン・プロテアソームシステム(UPシステム)がメチル水銀毒性に対して防御的に機能することを初めて見出した。UPシステムはメチル水銀毒性の増強と軽減に関与する蛋白質の分解に関わっており、これら蛋白質の作用機構と分解機構を明らかにすることによって永年の謎であったメチル水銀毒性発現機構のみならず、UPシステムによるメチル水銀毒性制御機構も解明されるものと期待される。そこで本研究は、UPシステムによって分解が促進されるメチル水銀毒性増強蛋白質およびメチル水銀毒性軽減蛋白質を同定し、それら蛋白質のメチル水銀毒性に対する作用機構を解明すると共に、UPシステムによるそれら蛋白質の分解調節機構を明らかにすることを目的とする。
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J. Toxicol. Sci. 34(in press)
J. Toxicol. Sci. 34
ページ: 715-717
ページ: 413-416