研究課題
基盤研究(S)
摂食障害は、90年代後半より急増した、予後不良の例も存在する深刻な精神疾患である。従来は母子関係が主要因とされてきたが、近年の疫学的研究や、双生児を対象とした遺伝学的研究は、遺伝要因が摂食障害の形成に大きな役割を果たすことを示している。従って、摂食障害の遺伝要因の解明と、見出された遺伝要因を基盤とする病態の解明は、疾患の治療・予防方策を構築する上での重要な課題である。我々は、独自に開発した3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析法によって同定した15個の拒食症感受性領域を基盤として、疾患感受性遺伝子を同定する。同定した拒食症感受性遺伝子については、それらの機能・ネットワーク解析、疾患モデル動物作成などを通じて疾患カスケードを追求し、発症の分子機構を解明する。さらに、低分子リガンドデザインなどケミカルゲノミクスによる機能評価を行い、拒食症の治療・予防方策の基盤を構築する。
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