研究課題
基盤研究(S)
植物が病害や食害を受けた際にどの様な直接的な防衛を示すのかに関する分子的な研究は国内外で活発に行われてきている。一方、植物は害虫に食われたとき、害虫の種特異的な匂いを食害誘導的に生産・放出する。この「匂い(揮発性の化学情報)」は食害している害虫特異的な天敵を誘引する機能がある。この現象は、食害を受けた植物が「SOS」信号を出して、天敵をボディーガードとして雇っているという図式と考えることができる。従って、この現象は植物の「誘導的間接防衛戦略」と位置づけられている。本研究はアウトプットとして持続的農業技術生産に寄与する事を共通目的として、植物の誘導的間接防衛の解析を主要な作物が属する科を用いて行う。次の2項目に焦点を絞って推進する。(1)フィトオキシリピン経路の間接防衛に果たす役割の全体像の解明とその応用,(2)植物の揮発性物質が生態系の生物間相互作用ネットワークに及ぼす影響の解明とその応用
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http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~matsui/kiban/index.html