研究課題/領域番号 |
19102002
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
遠山 一郎 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80132174)
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研究分担者 |
丸山 裕美子 静岡県立大学, 日本文化学部, 教授 (00315863)
中根 千絵 静岡県立大学, 日本文化学部, 准教授 (80326131)
大飼 隆 静岡県立大学, 日本文化学部, 教授 (20122997)
山村 亜希 静岡県立大学, 日本文化学部, 准教授 (50335212)
宮崎 真素美 静岡県立大学, 日本文化学部, 教授 (50249281)
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キーワード | 国文学 / 国語学 / 日本史 / 言語表現 / 戦争 |
研究概要 |
・論文集『いくさの歴史と文字文化』によって、日本・韓国・中国の研究者を招待して2008年5月に催した国際研究集会の成果を、単行本にまとめた。この論文集は七世紀東アジアの戦と日本の成立をめぐり、制度からその制度のなかの人々の思いに及ぶ諸問題を追求し、諸領域に渡る広い視野の共同研究の成果を示した。 ・上記論文集の論点をさらに個別に追求し、中国の令についての新たな資料に基づき、それと日本令との比較研究を進めた。 ・古代から中世にかかったころの説話集の諸本研究によって、その受容史研究への手掛かりを作りつつある。その説話集の写本が尾張徳川家に伝わっており、武家の文庫のあり様の解明にもつながりつつある。 ・中世および戦国期における城郭等を中心にした町作りの形成について、その過程のかなり普遍的な様子を、具体的な例の検討にもとづいて明らかにしつつある。 ・中世の芸能の中で代表的な能と狂言とのうち、ことに『平家物語』に語られたいくさに関わった能で宝生流「八島 奈須与市語」と狂言で和泉流「文蔵」を重要無形文化財保持者たちによって上演し、500名を越える一般の人々に示し、地域との結びつきの具体化に努めた。 ・近代文学を中心にした研究では、詩人たちの集まりと石川淳・太宰治らとの戦中の思いとその文学への表現の分析を進めた。これに並んで、戦時下名古屋における女子教育を主にしたその体験者への聞き取りをおこない、1940年代の戦争の1女生徒への影の投げかたの具体例を示した。
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