(1)研究の目的 (1)硬X線望遠鏡の開発:InFOCuS気球実験で実証された、多層膜硬X線撮像システムの技術的完成度を高め、高効率、高空間分解能を目指す。これは、将来のX線衛星Astro-HやIXOに応用される可能性を高める。 (2)硬X線天文学の開拓:宇宙における加速が注目されている。高エネルギー粒子による硬X線の撮像観測から、加速場所と機構を解明する。活動的銀河の硬X線探査も行う。 (2)研究の内容 (1)硬X線望遠鏡の開発:高い反射率と広い波長域を持つ多層膜の最適設計を目指す。反射鏡形状誤差を減らし、結像性能を高める。1000枚に及ぶ反射鏡の量産を進める。 (2)気球観測の実施:X線望遠鏡と共に、姿勢検出用星カメラを製作する。NASA側と共に全系を組上げ、制御等の総合試験を行う。2011年にオーストラリアで予定される気球飛翔実験を行う。その観測計画の策定も行う。
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