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2010 年度 実績報告書

世界最高感度でのミューニュートリノから電子ニュートリノへの振動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19104005
研究機関東京大学

研究代表者

梶田 隆章  東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40185773)

研究分担者 奥村 公宏  東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (70361657)
大林 由尚  国際高等研究所, 数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (50345055)
三浦 真  東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (10272519)
亀田 純  東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (70376648)
キーワード素粒子実験 / ニュートリノ
研究概要

平成22年度には、J-PARCとスーパーカミオカンデを用いたニュートリノ振動実験T2Kでデータを順調に取得した。ただし、平成23年3月11日の東北地方大震災によってJ-PARCも被災し、実験は一時中断し、復旧までしばらくかかることになった。
震災までに取得したデータを用いてニュートリノ振動の解析が行われた。特に本研究の最大の目標であるミューニュートリノから電子ニュートリノへの振動の解析が精力的に行われた。その結果、電子ニュートリノ事象が6事象発見された。一方、もともとのビーム中に含まれる電子ニュートリノや中性カレントのバックグラウンド事象の合計は1.5事象と見積もられ、ミューニュートリノから電子ニュートリノへの振動の証拠を得た。この結果、唯一未発見であった第3の振動角(θ_<13>)は比較的大きいということがわかった。
それとともに、ニュートリノビーム軸の中心付近での1GeV以下のニュートリノを測定して、ビームの理解を進める装置については、20枚のシンチレータを板状にしたものを平成22年度末までに製作を完了した。具体的には、長さ1m,幅5cm,厚さ1cmのシンチレータの棒の中心に波長変換型の光ファイバーを通して、このファイバーから得られる光を光電子増倍管で読み出す。これらを組み合わせて1m×1mの板状にする作業を、この作業をするための設備が整っているスイスBern大学の共同研究者の研究室にておこなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Atmospheric neutrino oscillation analysis with sub-leading effects in Super-Kamiokande I, II and III2010

    • 著者名/発表者名
      R.Wendell, et al.
    • 雑誌名

      Phys.Rev.D

      巻: 81 ページ: 092004-1-092004-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Status and Prospect of atmospheric neutrinos and long baseline studies2010

    • 著者名/発表者名
      T.Kajita
    • 雑誌名

      J.Phys.Conf.Ser.

      巻: 203 ページ: 012012-1-012012-6

  • [雑誌論文] Commissioning of the New Electronics and Online System for the Super-Kamiokande Experiment2010

    • 著者名/発表者名
      S.Yamada, et al.
    • 雑誌名

      IEEE Trans.Nucl.Sci.

      巻: 57 ページ: 428-432

    • 査読あり
  • [学会発表] P35 experiment : J-PARCニュートリノビームにおけるon-axis方向の低エネルギーフラックス測定2010

    • 著者名/発表者名
      梶裕志
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      九州工業大学
    • 年月日
      2010-09-14
  • [備考]

    • URL

      http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/index_res.html

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公開日: 2013-06-26  

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