研究概要 |
層状あるいはカゴ状構造を有し,結晶内部に"すきま"のある,いわゆる"多孔質超伝導体"を種々開発し,その物性を評価した。二次元直交格子を有する層状窒化物TiNClにはアルカリ金属だけでなく,有機塩基をインターカレーションでき,T_c=8.6-16.4Kの超伝導体となることを見いだした。電子ドープした二重ハニカム層構造のZrNClおよびHfNClの結晶層間を有機溶媒で膨潤させ,超伝導に及ぼす膨潤(コインターカレーション)の効果を磁化率およびNMR測定により調べた。シリコンクラスレートの超高圧高温合成を行い,構造的に特徴のある新規超伝導体を見出した。
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