研究課題/領域番号 |
19106015
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
辰巳 敬 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (30101108)
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研究分担者 |
野村 淳子 東京工業大学, 資源化学研究所, 准教授 (60234936)
横井 俊之 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (00401125)
今井 裕之 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教 (70514610)
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キーワード | 触媒・化学プロセス / ゼオライト / メソポーラス物質 |
研究概要 |
我々はサイズ、構造・形態、組成が異なる3種類の規則的なナノ空間を有する多孔質シリカ(規則性シリカナノ粒子、メソポーラスシリカ、ゼオライト)を扱ってきた。本課題研究では、各材料に対して、【サイズの多様化】、【構造・形態の多様化】、【成分の多様化】を検討し、種々の物性を複合化した高度機能性多孔質材料の創製を目的としている。H20年度において以下のような成果を得た。 シリカナノ粒子に関しては、いったん生成したシリカ粒子に再びシリカ源を添加することにより、単分散性を維持したまま、8nmから600nmの範囲において粒子サイズの拡大に成功した。また、シリカ粒子の分散液を用い、ディップコート法により、単分散シリカ粒子薄膜の調製に成功した。メソポーラスシリカに関しては、H19年度に調製に成功している20nm程度のメソポーラスシリカナノ粒子にTiを導入し、酸化触媒として用いた。その結果、Ti含有メソポーラスシリカナノ粒子は既存のメソポーラスシリカよりも高い活性を示した。ゼオライトに関しては、エマルション法を用い、優れた酸化触媒であるTS-1の粒子形態制御に成功した。ナノサイズのTS-1は既存のTS-1では酸化活性を示さないかさ高い分子に対して活性を示すことが分かった。また、ゼオライト単層構造がシリカナノパーツとして使えるかどうか検討した。
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